5 出版の危機  物質界からの誘惑

     さて、文芸社に対して出版の依頼を電話にて行い、あとは出版費用の振込みと、契約書の
     送付のみであった。

     物質界からの誘惑  8月27日(金)

     17時30分、以前勤務をしていた北海東洋銀行事務センタ−株式会社の上司の大谷さん
     より携帯に電話がかかってきた。「仕事が大変なので戻ってくる気はないか」というもの
     であった。
     私は「今、戻ったら今まで自分のしてきたことが無になってしまうので戻るつもりはあり
     ませんと」即答した。
     しかし、電話を切ってしばらくしてから悩み出した。「もったいないことをしたかな」
     「安定した収入は魅力だ。今のこの若年者求職センタ−の仕事はいつまで続くのか分から
      ない」
     少し、後ろ髪を引かれる思いがする。
     しかし、一旦会社を辞めた人間が復職することなどありえるのだろうか。疑問である。

     この日の夜、飛石先生のところに心理カウンセリングのス−パ−ビジョンを受けにいく。
     帰り際に夕方の大谷さんの電話のことを話した。先生からは「戻っても今までのことは無
     駄にならないよ。2年前のあなたと今のあなたは違うのだから、また別の角度から仕事が
     出来るよ」と言われた。
     しかし、私としては納得出来ない。私は以前、飛石先生から紹介をして頂き、今後の私に
     ついて絵を描いて頂いた高貴先生の絵について述べ質問した。「絵では今の私は魂のレベ
     ルで進んでおり、止まらずに進みなさいと言われました。このようにチャネラ−より将来
     を予言されているのに、今までカウンセラ−として来た道を曲げる必要があるのですか」と。
     飛石先生は「実は絵には続きがあるのよ。だから、今後のことは分からないはず」と言わ
     れた。
    
     どうなのかなぁ−。私の心の中で揺れが生じてきた。
     会社に戻りたいとも思わない。しかし、会社から得られる安定した収入には魅力がある。
     それに高貴先生の予言の絵に続きがあるのも気になる。
     一体、私の将来はどうなっているのだろうか。

     セラピ−の予約  8月28日(土)

     昨日の大谷さんの電話の内容について悩んでいる。戻った方がいいのだろうか。しかし、
     安定した収入は魅力だが、あの仕事にはやりがいはない。どうなのだろう。それに話しは
     本当なのだろうか。
     片桐先生にも相談をしてみよう。セラピ−ル−ムARに電話をして来週月曜日セラピ−の
     予約を入れた。
     なお、月曜日は3週間前から年次休暇の予定を入れていた。タイミングよく相談出来るも
     のである。

     深まる悩み 8月30日(月)

     片桐先生に会いにセラピ−ル−ムARへ行く。行く途中で文芸社に対する出版費用の払い
     込みと、契約書をポストに投函する予定である。払い込み完了後、11時30分にセラピ
     −ル−ムARに着いた。契約書も投函する予定であったが投函を忘れてしまっていた。
     さて、片桐先生に今悩んでいることについて話した。私は先生からは戻る必要はありませ
     んという答えを期待していたのだが、先生は「今の世の中収入は大切です。戻るのもいい
     と思います」「この2年間であなたは変わりました。そのあなたが戻るのだから、以前と
     は違う目でいろいろと見れるのではないですか」その他、いろいろと戻るように言われた。
     しかし、不思議なことに先生に戻れと言われれば言われるほど、私は戻らない気持ちが固
     まってきた。
     そして、次のようにも考えた。もし、今戻ったら、今度出版する私のシンクロニシティ体
     験記は一体どうなるのだ。本の内容は私がシンクロニシティに導かれて、心理カウンセラ−
     の道を歩むことを書いてある。その私が会社に戻ってしまったら未来の読者に申し訳がた
     たない。
     戻るのなら出版を中止しなければならない。出版費用は振り込んだが契約書はまだ手元に
     ある。
     出版の停止は出来る。
     片桐先生とのセラピ−では結局結論は出なかった。帰り際に片桐先生は言われた。「大切
     な問題ですからじっくり考えなさい」と。
     だが、私の中ではどうしても会社に戻りたいという気持ちにはなれないのだ。会社よりも
     安定した収入には魅力があるのだが、だからといって、あの仕事をまたしたいとは思わな
     い。
     しかし、安定した収入は欲しい。やはに出版を停止して安定収入を得た方がいいのであろ
     うか。

     解決  8月30日(月)

     セラピル−ムARより帰りの電車の中で悩んでいる。
     今、会社に戻ったら何のために会社を辞めたのだ。
     私は魂の道に沿い前進しているのではないのか。本はどうする。いや、戻る戻らないは
     別として、本は出版しよう。シンクロニシティの素晴らしさを伝えなければ。これは私
     の使命だ。
     高槻駅に着くと同時に、文芸社に対して出版契約書をポストに投函した。

     そして、17時30分大谷さんの携帯に電話をした。あの話は本当かどうか確認をする
     ためである。
     「イヤ、実はそんな話はない。俺が勝手に言っているだけだ。柴田が元気で働いている
      か気になったので電話をした。もし、働いていなかったらアルバイトにでも来ないか
      なと思ったからだ」と大谷さんは言われた。
     この答えを聞いて私は安心した。すべては解決したようだ。元に戻らなくてもいいし、
     未来の読者を裏切ることなく出版出来る。良かった。

     さて、大谷さんからは安心した回答が得られたので気がゆるんだところで酒を飲み始めた。
     すると、またしても心配が出てきた。27日に飛石先生から言われた絵の続きである。
     私の絵は、二本の帆を持った小船が太陽の陽を浴び海を進んでいるものであり、これは今
     魂のレベルで進んでいる絵であったが、この絵は今後どうなるのであろう。心配だ。不
     安になってきた。

     22時過ぎ、静岡県にお住まいの高貴先生に電話をする。
     もちろん、絵の続きを確認をするためである。高貴先生は絵に続きはないと言われた。
     これですべて解決である。


     タイトルに出版の危機 物質界からの誘惑と書いたが、誘惑とはもちろん大谷さんからの
     「戻ってこないか」という電話である。4日間随分悩んだが結局私は安定収入には未練が
     あったが、会社に再び戻ってサラリ−マンになりたいとは思えなかったのだ。ちょうど本
     の出版契約の時期に、この揺れがあったのも意味があるのであろう。
     私に本の出版の意志があるのか、未来の読者に対して誠実に態度で臨んでいるのか、そう
     いったことを天は私に確認をしてきたのであろうか。
     それから、私に会社に戻りなさいと話された片桐先生に、なぜ戻りなさいと言われたのか
     後日確認をした。
     なぜ、確認をしたかというと片桐先生は私に昨年「あなたの魂の役割からすれば人を導く
     カウンセラ−を志すことは当然です」と予言された方であるからだ、その方がなぜ今回私
     にまた会社に戻りなさいと言われたのか不思議でたまらなかったのだ。
     片桐先生の返事は「あなたを試してみたのですよ」というものであった。


      改定版原稿をお渡しする  9月4日(土)

     シンクロニシティ体験記「心理カウンセラ−魂の冒険 シンクロニシティが運命の扉を開
     ける」の改定版原稿を大阪にて文芸社の方にお渡しした。
     後はこの原稿を本の形に編集して頂き、それを見直す作業があるが、これは12月上旬の
     作業予定である。



     ※ シンクロニシティで大切なこと
       執着を手放すこと
       流れを切らないこと
       何かに固執をすると悩みます。私は以前の収入のことが頭に浮かび固執しました。
       過去に執着しても今得るものは何もありません。また、執着は前進を阻みます。
       そして、カウンセラ−として、本の出版と様々な人との出会いや、出来事との出合
       いを通して一本の道を歩んでいるのですから、その流れを切らないことです。
       それに、以前勤めていた仕事では、学ぶことはすべて学びましたので卒業です。




シンクロニシティに導かれて・第2章
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       Contents
      シンクロニシティの世界へ           意味ある偶然
      私が思うシンクロニシティについて       魂とシンクロニシティについて
      シンクロニシティはなぜ起こるのか       シンクロニシティを引き起こせ
      フランク・ジョセフによるシンクロニシティ   シンクロニシティ・セミナ−
      私のシンクロニシティ体験記          本の紹介
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